「やり直しのきく社会をめざして」

岳南稲門会会員 芝田行億

団塊世代生まれの私の早稲田の学生時代は,大学紛争が吹き荒れた時でした。

入試会場に入るまで,2回の検問を受け,入学式が5月1日だったと記憶しています。

ゼミは,鈴木英寿教授の『経営学特論』に属し,偶然にも小林憲一副会長,近藤憲司君と同じで研究?に遊びに明け暮れました。サークルは,少しの間だけ,グリークラブに所属していました。また,野球部が強かったので優勝して神宮から早稲田まで提灯行列をしたことが今でも鮮明に思い出されます。ところが,大学2年の時に父親が早世したので,時々は,富士に帰り,家業を手伝ったりの生活もしました。

卒業後は,地元で地域密着型の生活となり,PTA活動,生涯学習推進会等で学ばせて頂き,多くの方々と知遇を得ました。そんな中,1997年,先輩に薦められ『保護司』というボランティアを拝命しました。誰でもはじめから悪いことをしようなんて思う人は一人もおりません。しかし,生活をしていくうえでのトラブル,行き違え,ちょっとしたボタンの掛け違えなどで不幸にも犯罪や非行に陥ってしまう人もいるのです。

悪いことをしたのだからと言って,社会から排除していたら負の連鎖でいつまで経っても立ち直りが出来ません。罪を償い,反省をして再出発しようとする人たちに『居場所』と『仕事・出番』を持ってもらい,社会から孤立したりせずに,地域との絆を保ち続ければその多くが地域社会の一員として立ち直ることが出来ると思います。

このように安心安全な社会の構築には地域社会の理解,地域のチカラが必要であることを痛感致しております。この度,私は,図らずも令和3年春の褒章で藍綬褒章を受章させていただきました。コロナ禍のため,天皇陛下への拝謁の栄は,叶いませんでしたが,皆様のおかげ,健康で居れたことへの感謝でいっぱいです。

これからは,健康に十分留意し,更生保護活動の集大成として定年まであと2年間,保護司として生きづらさを抱えた人たちに寄り添っていく所存です。 また,受章のお祝いとして早稲田大学の田中愛治総長より記念に『早稲田の誇り』というラベルの付いた紅白のワインを頂きました。飲まずに大切に保存しておくつもりです。これからもよろしくお願いいたします。

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