岳南稲門会の創設は、終戦直後の昭和21年に遡ります。来年の令和8年には創設80周年を迎える歴史のある早稲田大学校友会の一組織です。昭和から平成にかけてメンバーの多くは、富士・富士宮地区の産業界、法曹界、政治・行政の分野で目覚ましい活躍をされてきました。まさに岳南地域の発展のかげに早稲田大学があったといっても過言ではありません。
 そうした輝かしい歴史にあって、前会長の立石健二弁護士は、若い人がもっと集えるオールラウンドな親睦会として岳南稲門会を機能させたいという思いから、様々なミッションを立ち上げました。「会則の全面改正」、「ウェブサイトの一新」、「総会の活性化」などに取り組んでいただきました。
 立石前会長の後任として私が会長を拝命することになりましたが、改革志向の立石イズムは、役員体制の大幅な刷新にも繋がり、会長の私だけでなく、3人の副会長もすべて入れ替わり、幹事長、事務局長、会計などのポストも若いメンバーに引き継がれました。
 新体制になって2年が経過しましたが、親睦組織として様々な活動を展開してきました。
 最も活動的な「会員委員会ゴルフ部会」では、恒例の秋の「東京六大学富士山カレッジカップ」や春の「早慶ゴルフコンペ」などを開催し、とても盛り上がっています。
 また、「親睦委員会スポーツ観戦部会」では、春と秋の六大学野球・早慶戦、12月のラグビー早明戦、お正月の箱根駅伝と、この一年スポーツ観戦に明け暮れました。
 岳南稲門会全体としても、昨年は早稲田大学・国立清華大学(台湾)の国際プログラム(富士市での合同フィールドワーク)への協力や、今月には現役学生で冬季オリンピックを目指す地元出身のスキーモーグル選手・伊藤真凛さんの激励会を開催しました。
 今年の総会では、昨年に引き続き岳南地域出身の現役早大生を招待しました。生まれ育った故郷の素晴らしさや先輩たちの温かな眼差しを感じ取ってもらい、富士山の麓をこれからの人生の舞台として選んでもらえるよう微力ながら働きかけを行っています。
 母校早稲田大学では、入学生の地域偏在が顕著になっています。1都3県の学生が在校生の7割以上を占め、それ以外の地方出身者は3割を切るとも言われています。地方では地元大学志向が強く、かつてのように地方の学生が大志を抱いて早稲田に入学するという伝統的な流れが途絶えつつあります。
 これからの岳南稲門会の活動として、地元の高校生に早稲田大学に関心を持ってもらえるようなイベントを企画したり、高校の現場に早稲田大学の情報を積極的に提供したりすることも必要だと感じています。
 新たな会員を獲得し、今後も持続可能な親睦組織として活動していくためにも、早稲田大学の素晴らしさを広く周知し、人々の心に種を蒔くような地道な活動にも努めていきたいと思います。皆様方のこれまで以上のご支援をお願い申し上げます。


令和7年8月
岳南稲門会会長  森 田 正 郁